久部緑郎[作]先生、河合単[画]先生(Twitter)の
「らーめん再遊記」の15巻のレビューです。
【レビュー】
一番の注目は、14巻の時点では知り合い同士の戦いを
高みの見物と決め込んでいた芹沢さんが、最終戦で表舞台に引っ張り出される点です。
主人公でありながら一歩引いた位置にいた芹沢さんが、
語り手側の助っ人として天才と相対する構図は、
シリーズを追ってきた読者ほど熱くなるはず。
そして、このエピソードの本当の核は勝敗そのものより、
作り手と語り手の関係をどう結論づけるかにあります。
グルメ漫画でありながら、評論やメディアと現場の「愛憎半ばする関係」という
かなり現実的なテーマに正面から答えを出しにいくのがこの作品らしいところです。
長編エピソードを締めたうえで、新章「熱海編」が始まるのも嬉しいポイント。
一区切りと次への期待を一冊で味わえる、区切りの良い巻です。
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